■天然染色と手織工程紹介

~製品に依り、機械織生地又は手織生地のいずれかを使用しています~

 

製品内容に依り、カンボジアで天然染色(生地染め、糸染め)や手織(糸のみを輸入する場合)をし、製品に使用する最終生地を仕上げることがあります。

 

自然の原料にこだわった天然染料作り、天然染色(生地又は糸の染色)を行っています。原料は化学染料を一切使用せず、主にカンボジアの植物から採れる葉や木などの天然資源にこだわっています。染色に使用する植物は、約15種類。天然の植物が故にそれぞれ個性があり、思いもよらない絶妙な色合いが生まれたりすることもあります。例えば、乾燥させたマンゴーの葉は鮮やかなイエロー、インディアンアーモンドの葉はオリーブグリーン、クロモと呼ばれる植物を乾燥させた樹⽪は真っ⾚になります。採取時期や場所、染⾊の⼯程で使⽤する媒染剤によって、発⾊が変化するのが天然染料の楽しみでもあります。逆に、しっかり厳選しないと色が出にくい場合もあり、経験と勘が大事となります。

 

染色原料一部:

 

- 染料抽出と天然染色

染色原料を確保した後、染料抽出の準備へと入ります。先ず、染料を沸かす際、極力環境負荷を減らす為、天然(リサイクル)の炭を使用します。染色用の釜に原料を入れ、たっぷりと水を注ぎ、煮立、染料を抽出します。抽出後、原料を取り除き、材料(生地又は糸)の染色を開始します。熱帯⾬林気候のカンボジアは、年間を通して気温が⾼いです。⽩く⽴ち込める湯気のなか、根気のいる作業が続きます。窯で煮出した染料をこしとり、材料を浸していきます。気温や湿度、原料に依り異なりますが、⾊の定着には2〜6時間を要します。生地の場合はできる限り色ムラなく染め上がるよう、糸よりも長い時間をかけて染色していきます。又、⾊ムラが起きないよう材料を「遊ばせる」ように、ときにこまめに材料を撹拌しながら色付きを確認していきます。一度に多くの材料を浸けてしまうと色の定着が難しく、撹拌もしにくいため色ムラが起こります。そのため、染色は少量ずつの材料で行っていきます。⾃然の⾊に染められた材料は丁寧に何度かすすぎ洗いをし、⾵通しの良い場所に⼲され、穏やかで優しい⾊を放ち始めます。その後、自然乾燥後にアイロンをかけ染色生地が完成します。染料や染料抽出後の原料は天然素材なので、使⽤後は⼟に返ります。それが堆肥(たいひ)となり、新たな染料の元になる植物を育てます。天然素材が故にすべて自然に還すことができます。もちろん、化学染料を使った場合、低コストで容易に作ることができますが、自然環境に与える影響は決して少なくはありません。時間と手間を惜しむこと無く、ここでも循環型生産サイクルを継承しています。

 

- 手織

手織のプロセスを紹介します。⽷は、⼿織り機へ向かう⼥性スタッフたちの⼿で、徐々に布へと織り上げられます。先ずは手織機へ縦糸を設置をするところから始め、同時に横糸の準備をします。織物は縦糸に横糸を交差させて作るものです。出来上がる布の長さ・幅・密度は、準備した縦糸の長さと本数、及び横糸の密度によって決まります。一度、織り始めると、途中で縦糸を変更することが困難なため、予め入念な準備を要します。縦糸設置後、横糸を手織用のシャトルにセットし、手織作業の開始です。手織は、手織機の足元にある2つのペダル(2つが一般的)を交互に踏むことで、縦糸は一本おきに交互に高低差が生まれます。その高低差の中を通るように、シャトルにスナップを効かせ投げ通し、横糸を通していきます。ペダルを踏み替え、縦糸の交互の上下を入れ替えます。以上の作業を繰り返し、長い時間をかけ、一糸一糸手作業で丁寧に織っていきます。通常、一人が3,4メートル織るにも、一日の労働時間を要す場合もあり、長時間織り続ける技術と高い集中力を要する作業になります。織り上がった天然素材の⽣地は、使い込むほどに柔らかさを増し、肌に馴染んでいきます。染色、手織まで、数多くのプロセスと日数を経て生地が完成され、その後、ようやく縫製に進みます。