■素材へのこだわり

身につける物がどこでどんな風に、どんな想いで作られているのか

 

これまでの経験では、カンボジア含め、東南アジアの市場で売られている布製品は、例えば、Silk100%の表⽰や、Cotton100%の表示でさえも、化学繊維が混ざっていることが少なくありませんでした。その意味でも、やはり供給元まで出向いて素材を厳選するのが⼤切だと考えています。素材を仕入れる際、手触りでわかりにくいときは、その繊維を燃やし、その燃えるスピードや燃え方、匂い、燃えかすの色など、日々研究することで、それが本物かどうかの統計を取ることもしてきました。

 

私たちは、製品に至るまでの素材のトレーサビリティを大事にしながら、プロセスをできる限り公開できるよう、引き続き素材へのこだわりを持ち続けていきます。

 

Natural fibers : place of origin & spinning

Mulberry Silk : Karnataka (India)

Flax Linen : Belgium

Organic Cotton : Tamil Nadu (India)

Raw Bamboo : Tamil Nadu (India)

 

Weaving place

Tamil Nadu (India)

Takeo (Cambodia) : for Haute couture

 

We have developed the best fiber combinations suitable for each product with checking yarn count, density, weight and weaving way such a plain, pile, waffle, gauze by product comfort.

 

製品の使途に依り、ベストな天然繊維で、糸番手、生地密度、生地重量、平織/ガーゼ織等の織り方を決定しています。

 

Sewing place

Phnom Penh (Cambodia) 

Natural fiber feature & functionality

- [ We place great importance on the quality of the yarn used to make our fabric, as well as on how natural it is. ]

天然繊維の特徴と機能性

- [ 生地を作るために使用される糸の品質とその天然度合いを非常に重視しています。 ]


■上記天然繊維の特徴と機能性解説

 

Silk (Mulberry Silk (マルベリーシルク)) (素材原産:インド)

 

Mulberry Silk(桑絹)は、桑の葉を食べる蚕から取れる糸に由来します。生産量は他繊維と比較しても少なく、天然繊維の中では高価な素材です。地元の農家は桑の木を栽培し、蚕が食べる為の桑の葉を収穫します。その後、成長した蚕が吐く糸で繭を作っていきます。その吐く糸の繊維の断面は、2本のフィブロイン(生糸)と、それを囲むセリシンという2種の動物性タンパク質によって構成されています。繭は蚕を外敵や自然から守る殻の存在で、繭(吐く糸の膜)の中はその繊維の性質から多湿にならずに乾燥を防ぎ、適温を保ち、太陽の紫外線からも守ります。その後、繭を煮沸しながら、糸を丁寧に引いて巻き取っていきます。このとき、セシリンが表面に付着している状態では、光の反射が妨げられてしまうので、通常は余分なセシリンをこの煮沸の際に落としていきます(精錬作業)。その後、美しくしなやかで独特な気品を持つ滑らかな生糸が取れます。これはお肌の成分に近い約20種のアミノ酸が数百~数千結合した純粋なタンパク質繊維で、アレルギー軽減効果もあり、皮膚の弱い方やアレルギー体質の方にとっても最適な繊維です。フィブロイン繊維の断面は光を7色に分解するプリズム状(三角形に近い形状)になっており、光を反射・屈折・分散・吸収する性質がある為、光が乱反射して真珠のような光沢やツヤが生み出され、綺麗な色に染め上げることもできます。天然繊維の中ではもっとも細い(髪の毛の約30分の1)長繊維です。

 

Silkの分子は水と結合しやすい原子が多く、繊維中の空気層に水分を貯めることが可能で、余分な水分を空気層で吸収する一方、乾燥すると適度な水分を放出するため、蒸れずにさわやかな心地良さが続きます。熱伝導率が低いため、春夏は外気の暑さを伝えにくく涼しく感じる一方、秋冬は寒さが伝わりにくいので温かく感じ、通年で使用できる万能繊維です。又、吸水速乾性に依り、雑菌の繁殖を抑えることで抗菌・消臭作用にもつながります。静電気も発生しにくい為、埃が付着せず、雑菌を寄せ付けないので衛生的です。有害な紫外線を吸収してくれる効果もあり、強い日差しからお肌を守ってくれます。優れた耐熱性で、殆どの化学繊維は200度前後で燃え、有毒ガスを発生しますが、Silkは300度以上にならないと燃えず、有毒ガスを発生することもありません。又、化学繊維のように溶けることもないので、溶解物が身体に付着して火傷する心配もありません。

 

Cotton (Organic Cotton (オーガニックコットン)) (素材原産:インド)

 

Cottonは木綿植物の種子に付く綿毛繊維です。その中で、Organic Cottonは合成農薬を一切使用せずに、有機的に栽培された綿です。そのため、土壌・空気・水に害を与える汚染物質が含まれないように配慮し、害虫や病気を防ぐために、有機承認された肥料、除草剤、農薬を使用しています。これは、農薬による健康リスクを削減すると同時に、環境汚染を削減します。オーガニックコットンを使用する理由は、栽培量が増加し、オーガニック農地が拡大すると、水質が維持され、土壌が活性化される為です。オーガニックコットン栽培者は通常、灌漑よりもはるかに多くの雨を利用するため、栽培に使用する水ははるかに少なくなります。又、光合成を繰り返すことで二酸化炭素(CO2)を吸収し、酸素を出して大気を綺麗にします。石油を原料とする合成繊維に比べ、生産に要するエネルギーも少ないです。綿花の栽培中は、水と太陽と大地があれば、安定した量の綿花を収穫することが可能です。最後に捨てられるときも、土の中に埋めると綿は微生物によって分解され、土に還ります。

 

繊維の中は中空構造になっており、これが優れた吸水吸湿性・通気性をもたらします。綿の内側と外側で温度の差ができると、内側の水分や湿気を吸って外側へ発散(気化熱を奪う)するため、通気性も良く、蒸れも起しにくく、嫌な臭いや雑菌の繁殖を抑えます。繊維の適度な弾力性で肌を刺激せず、赤ちゃんやアレルギー体質の肌に適しています。水、アルカリに強く、水に濡れると繊維の強度が増すので、洗濯を繰り返しても素材が痛みにくいです。電気抵抗も低く、水分の吸収力にも優れていることから、静電気を防止することもできます。

 

Linen (Flax Linen (フラックスリネン)) (素材原産:ベルギー)

 

Linen(亜麻)は、通常、植物体からスライバー(繊維を引き伸ばして棒状にする)になるまでをフラックス(Flax)と呼び、糸及び製品はリネン(Linen)と呼ばれます。 Flax Linenは亜麻植物の茎に由来するセルロース繊維です。 50cm〜150cm程の長い繊維を紡いで織っていきます。亜麻植物は、高さ90cm~120cmフィートに成長し、光沢のある青緑色の葉と淡青色の花が咲き、まれに赤い花も咲きます。種蒔きから約100日で収穫する準備ができます。気候が特に暖かく乾燥している場合を除き、亜麻はほとんど水やりや注意を必要としません。西ヨーロッパの気候(ベルギー・フランス・オランダ)は、亜麻の栽培に最適です。ベルギー、特に最西端にあるフランダース地方はリネンの生産で長い間知られています。

 

繊維組織に中空構造を持つため、含まれる空気が多く、吸水性が高いです。含んだ水分は素早く乾かすことができ、蒸れずに雑菌の繁殖を抑えて清潔を保ち、消臭効果を導きます。静電気も発生しにくいため、埃が付着せず衛生的です。他繊維と比べ、体感温度が低く感じられ、汗を掻きにくいです。

暑い夏は湿気を吸収すると共に、こもった熱を逃がし、涼しくしてくれます。寒い冬には吸湿性により、体温で温まった空気が暖かく包み込んでくれます。又、繊維の中に汚れが入り込みにくい構造(ペクチン成分による繊維のコーティングによる)になっているため、汚れを吸収しても洗えば簡単に落ちてくれます。水に濡れると強度を増す耐久性があり、繰り返しの洗濯に強いです。

 

■天然繊維の機能性の実証

 

製品毎に、使用する生地は、カンボジア国内の第三者検査機関にて、その物性検査を行い、その証明を取得するようにしています。

 

検査例:(検査の種類は、製品毎の使途により、当方で選択しております)

 

●繊維の組成テスト

●遊離ホルムアルデヒド(ホルマリン)テスト…ホルムアルデヒドが遊離する程度を評価します。

これには防腐効果と殺菌効果があります。特に生後24か月以内の乳児が過剰なホルムアルデヒドを使用した衣類を着用すると、粘膜刺激や皮膚アレルギーを引き起こす可能性があります。このような危険を事前に検出します。

●吸水性と速乾性…汗を吸収して素早く蒸発する機能を評価します。